英語学習法(3)

Posted at 07/01/07 Comment(0)» Trackback(1)»

英語学習法についても3回目です。学習がうまく行かなかった時期のことをあまり長々書いても仕方ないかもしれないのですが、どこに問題があったのか、考える上では大事なことかもしれません。何かそうか、と思っていただけることがあったら嬉しいなとは思うのですが。

大学受験時代の話。『出る単』は役に立った、という話を書きましたが、それは今でも覚えている単語、明確に『出る単』で覚えた、という単語がたくさんあるからです。その後、単語の覚え方としては「文章の中で覚える」という新しいやりかたが出てきて90年代はその方向の『速読英単語』や『DUO』が出て来ます。私は『DUO』がでたときに購入してやってみましたが、続きませんでした。このあたり、好みがあるんじゃないかなあと思います。

単語の話はそれくらいにして、そのほかの分野ですが、当時駿台に伊藤和夫という有名な先生がいて、よく分からないのでその先生のものをいくつか使って勉強しました。『英文法教室』、『英文読解教室』、『英語長文読解教室』の三冊です。特に『英文法教室』はふむふむと思って二度通して勉強しました。実際、受験には役立ったのは確かだと思います。ただ、根幹が分かっていないのに枝葉末節に詳しくなってしまった嫌いは否めません。しかし当時の受験が、そういう枝葉末節に詳しいことが要求されていたこともあるのでしょう、受験対策としては意味があったと思いますが、正直言ってどのくらい力がついたのかは今でもよくわかりません。

そのほか『大学合格作戦』のようなものでよく取り上げられていた原仙作『英文法標準問題精講』『英文標準問題精講』『和英標準問題精講』もやりましたが、最後まではやれませんでした。今でもこれらの本はちょっと方向性にもう一つのものがあるのではないかという気がしています。

しかし不十分な実力ながら、何とか大学に合格することが出来ました。大学の英語の授業はいわゆる名作の購読が中心で、フォークナーの『エミリーのバラ』やウェスカーの『大麦入りチキンスープ』を読みました。内容としては面白かったのですが、英語力がどのくらいついたかは分かりません。

こんなことを書いていると、80年代初頭の大学受験時代や、大学教養課程での語学学習が思い出されてきます。今に比べると、ある意味で牧歌的でもあり、またある意味で素朴な勉強しか出来なかった時代だなあと思います。今たくさん出版されているような予備校系の基礎から徹底的に英文法が理解できる参考書を当時読むことが出来たら自分の英語力も全然違うものになっていただろうになあと思うと残念ですが、人は時代の子ですから時代の制約の範囲内でできることを頑張るしかありません。自分にはその何かが足りなかったんだろうと思います。

***

さて気を取り直して。今日ご紹介したいのは「英語伝」の『バイオリスニング』。



日本人が英語を聞き取りにくいのはなぜか、ということを物理的に考えた結果、生まれたものです。教材の説明によると、日本人は音を聞いているときに母音を中心に聞いているのですが、英語では多様な子音があり、それを聞き取るのが大事だとのこと。しかし子音は周波数の高い音が多く、母音を聞きなれている日本人には高周波の子音が聞き取りにくいため、リスニングが不得手になるというのです。これは自分の経験からしてもなるほどと思います。collectの"ct"など全然聞き取れず、海外からの電話でcollect callというオペレーターの発音が分からずまごついたことがありました。

また日本人は母音・子音とも左脳で聞いているが、英米人は子音を右脳で聞いているという研究結果。これも判るような気がします。つまり子音の連鎖で論理を理解し、母音は感情的な表現に使われている、ということではないかな、と思いました。読んでいるとなるほどそうか、と思うことが多いです。

ちょっと変化球ではありますが、こういうものもお役に立つのではないかなあ、と思いました。



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